台北から九份へ行く際は、①バス、②電車とバスを乗り継ぐ方法、③タクシー、④現地発オプショナルツアーの4つがある。僕は、④現地発オプショナルツアー以外の方法を試したが、コストと移動の手軽さを考えるとバスがお勧めだ。バスで行く方法を記載する。
台北から九份への4つの移動方法の比較
4つの移動方法の所要時間と料金をまとめた。九份は台北からそれほど離れていないため、どの交通手段を使ってもそれほど苦労なく行き着くことが出来るだろう。
① バス
時間:約90分
料金:片道100元
② 電車&バス
時間:約90分(乗り継ぎ時間による)
料金:片道91元(電車67元+バス15元)
③ タクシー
時間:40-50分(高速を利用した場合)
料金:片道約1000元
④ 現地発オプショナルツアー
時間:40-50分(高速を利用した場合)
料金:1500元程度(ツアー料金)
忠孝復興駅バス停の場所と時刻表
台北市内の忠孝復興駅⇔九份間を運航する基隆客運のバス(画像はWikipediaより)
九份行きのバスはMRTの「忠孝復興駅」近くのバス停から出発する。1062番「金瓜石」行きに乗車すればいい。時刻表とバス乗り場は以下に掲載した。バスはここを出発した後、ぐるりと周辺の停留所を回りつつ、九份へ進路を向ける。
時刻表:基隆汽車客運時刻表ページ(概ね10-20分間隔運行)
乗り場:忠孝復興駅前の九份行きバス停の地図
MRTの「忠孝復興駅」の2番出口を出て建物(SOGO)を右回りに歩いていけばいい。2番出口地上から徒歩1分程度。なお、バス停周辺にはタクシーの運転手が客引きをしている。断ればそれ以上は話しかけてこない。僕は最初バスのチケットを売ってるのかと思って話を聞いたが、タクシーの客引きだったので断った。よく考えればバスの運賃は車内で支払うのだった。
座れる!乗り換え無し!快適な90分!
座席はリムジンバスの様な2×2の配置。出入口は運転手横の1か所のみ。
「忠孝復興駅」は始発のバス停なので、ここへ行けばほぼ間違いなく座ることが出来る。バスのルートは途中高速を使うものの、路線バスなので下道区間が多くなる。また、直行便ではないため、九份に到着するまでに多くの停留所へ停車することになる。しかし、それも旅の楽しみとして、のんびりと乗って行こう。
バスは前払いであり、運転手に「九份」と言って現金100元を渡せばいい。釣銭は用意されていないため、ぴったりの金額を渡す必要がある。乗り込むとチケット(チケットといっても短冊の様な形をしている)を渡されるので、降車時に運転手へ返却する。
また、バスやMRT、タクシーなどで利用することが出来るICカード「easy card(悠遊カード)」を利用するのも便利だ(日本でいうSuicaやPasmo)。このカードはMRTの駅窓口で購入することが出来る。デポジットと初期チャージ費用を現金で支払っておく。バスにICカードで乗る際は、乗車時と降車時にカードリーダーにカードをかざせば良い。
「九份老街」で降車する
台北の「忠孝復興駅」のバス停を出発してから1時間半。いよいよ九份へ到着だ。到着前は狭い山道をバスが唸りを上げて登っていくので、九份が近いことがわかるはずだ。九份は山の中腹にあるので、山の下のバス停「九份派出所」で降りてしまうと登っていかなければいけなくなる。そこで、山の上のバス停「九份老街」まで行って、観光しながら下ってくることをお勧めする。
帰りのバスは超満員の大混雑
九份の見どころは多々あれど、観光客が集中するのは夕方だ。九份の通りの提灯に灯がともる時間帯が一番賑わうタイミングである。この直後に帰ろうとするとバスは大混雑。東京の満員電車とまではいかないが、社内で簡単に身動きが出来ない状態になる。せっかくバスが来ても、満員の場合は通過していってしまう。日本の様に整列乗車という概念はないので、乗る順番は早い者勝ち。日本でやったら大ヒンシュクものだが、ここは台湾。郷に入っては郷に従え、ということでたくましさを発揮して図々しくバスに乗ろう。
九份からの帰りは是非「基隆」に寄り道を
僕が九份に行った際に必ず寄るのが「基隆」だ。九份からバスで小一時間程のところにある港町。小ぢんまりしていて台北とは少し異なる雰囲気が味わえるので気に入っている。基隆着は夜遅くても問題ない。夜市を楽しむことが出来るのだ。夜市を楽しんだ後は高速バスで台北までサクッと帰ることが出来る。詳しい案内は以下で記載しているので参考にしてほしい。