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国内MBAへ通ってよかったこと:MBAで刺激的だった2つの体験!

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僕はMBAへ2年半通って修了したのだが、その間にたくさんの刺激的な体験をした。どれもMBAへ通わなければ経験できないものだが、その中でも自分の記憶に残っている2つの体験を記載したい。両方とも実践的な授業であり、もしかすると仕事よりも実践的(?)かもしれない。
体系的な知識習得をMBAへ通う目的としていた僕にとっては、こんなプログラムもあったのかと正直驚いた。しかし、僕自身この授業が気に入っており、修了した今でもこの授業に足を運びたいぐらいだ。授業を受けながら「MBAへ通って良かった」と実感できる数少ない講義でもある。(他の授業は課題や宿題がつらくて、その場で「良かった」という実感は持てない…)
では、何がよかったのかを以下で説明したい。

トップレクチャー:現役トップマネジメントが講義する

筑波大学のMBAプログラムには多くの特徴があるが、その中の1つが「トップレクチャー」だ。これは企業や団体の現役のトップの方がMBAプログラムの学生のためだけに講義をして下さるというものだ。重電メーカーの社長、化粧品メーカーの会長、オンライン証券の社長、航空会社の社長、県知事、外資系メーカーの日本支社長などバラエティに富んだ方々のお話を聞くことが出来た。
フォーカスするポイントは各々の講義で異なるが、どれも興味深かった。未来の会社や業界の展望を話される方、ビジネスパーソンとしての心得を話される方、自身の半生と会社人生を重ねて講義される方、哲学的な話をされる方など様々だ。
この連続集中講義は毎年開講されており、僕は合計10名のトップの方の話を聞いた。トップマネジメント戦略やそれを実践方法を聞くことが出来るのは素晴らしいと思う。また、本や新聞のインタビューなどで読むのとは違い、生身の人間から直接話を聞くことでトップの人柄などもわかり、経営判断には人柄や自身が大切にしている哲学が深く関係するのだということを改めて理解した。筑波大学に入らなければこのような機会に巡り合うことは無かったと思う。

企業の経営課題をコンサルティング:経営陣の前で最終発表

これも特殊講義である。ある企業の経営課題を示されるので、それを解決する施策を考えてプレゼンするという授業である。ここまで聞くとどこにでもありそうなケーススタディの授業に思える。
しかし、この授業の面白いところは実際の企業が現在抱えている課題に対して施策を考え、それをその会社の社長の前でプレゼンするという刺激的なものだった。僕が受講した年は、ある航空会社の貨物輸送に関する課題が与えられた。
会社から、まず解決したい課題が与えられる。その他、市場動向、他社の状況、さらに会社として施策を打つ際に譲れないポイントなどをヒアリングしていく。その後は、数名でチームを組み、話し合いながら課題解決に向けた提案を練っていく。
そして最後は社長をはじめとする経営陣の前で課題解決策を発表する。教室で行うケーススタディとは、緊張感が全く異なる。さながら経営コンサルタントの様だった。

今回は2つの経験を紹介した。こういった刺激的なプログラムは仕事やMBAに対するモチベーションを向上させてくれる。この授業で学んだことは、MBAで学ぶ体系的な経営知識と共に財産となるはずである。