テキサス州ダラス・フォートワース空港はアメリカン航空のハブとして機能しており、北米・中米・南米の多くの空港への便がある。成田からJALとアメリカン航空が1日合計3便飛ばしている。直行便がない目的地に行く際は主要な乗り継ぎ拠点として利用する方も多いのではないか。次のフライトまで時間があればダラス市内へ出て観光することをお勧めする。
アメリカ入国と乗り継ぎ
日本からダラス・フォートワース空港に到着するとまずイミグレーションを通り、アメリカに入国しなければならない。ESTAを事前に申請しているのだが、入国に手こずる事もある。ESTAで入国する場合は、最初キオスク(機械)での入国審査を受けることになる。キオスクでの入国審査は早くスムーズなのだが、運悪くキオスクにはじかれてしまうと長い列に並び、審査官による入国審査を受けなければならなくなる。キオスクの判定基準は不明だが、多くの日本人がはじかれて入国審査官の列に並び、ひどい時には2時間以上待つこともある。あちこちから「乗継便に間に合わない、優先してくれ」という声が上がるが、係員は頑として拒否する。僕は時間に余裕を持った便に設定するため気長に待ち、早く通過できれば市内観光に出る。
ちなみに、預け入れていた荷物は入国後一旦受け取り通関させなければならないが、通関後直ぐに再度預け入れることが出来るので荷物の心配はない。
JFK暗殺の現場、教科書ビル
ダラスの観光スポットは何と言っても、ケネディ大統領暗殺事件の現場、そしてオズワルドが狙撃したとされている教科書ビルだろう。教科書ビルは現在、シックスフロアミュージアム(Sixth Floor Museum)になっており、ケネディにまつわる博物館になっている。歴史が動いた現場は50年以上たっているのに衝撃的で、訪れると何とも言えない気持ちになった。狙撃された場所(道路上)に×印が打ってあるのがリアルさを増している。ここを訪れるだけでもダラス市内に出る価値はあるだろう。
ダラス・フォートワース空港からダラス市内へ出る方法
使える時間が3時間程あればダラス市内に出て観光することが出来るだろう。ダラス・フォートワース空港からダラス市内に出るのもアクティビティ。時間があり、明るいうちであればアムトラックでの移動をお勧めする。
1. タクシー
ダラス・フォートワース空港からダラス市内までタクシーであれば20-30分程度。時間がない時や日暮後はこの方法が確実。$50程度。
2. DART Dallas Area Rapid Transit(教科書ビルの最寄駅はウエストエンド駅)
ライトレール。空港のターミナルAから市内まで直通で出ている。安くて便利なのがこの方法。DARTはダラス市内から放射状に複数の路線を運行している。ダラス・フォートワース空港に乗り入れているのはオレンジライン。空港が始発駅となっている運行は1時間に2〜3本程度で市内までの所用時間は1時間程度。片道$2程度。
3. アムトラック(教科書ビルの最寄駅はユニオン駅)
2階建電車。この移動方法は少し面倒だが、乗り物好きにはいいだろう。アメリカの通勤電車は大きくて圧倒される。また、終着のユニオン駅の駅舎は立派。旅の気分を存分に味わうことが出来る。アムトラックを使うためには、まず空港最寄りのCenter Port Stationというアムトラックの駅まで空港無料バスを乗り継がなければならない。空港の1階から無料バスでSouth Remote Parkingまで行き、そこでさらに乗り継ぎCentre Port Stationまで行く。両方とも乗車時間は15分ずつくらいで、バスは頻繁に来る。Centre Port Stationでバスを降りれば駅は目の前。電車の運行は1時間に1本で、所要時間は30分程度。片道$2.5程度。
空港への戻り方
時間があれば電車やバスを使って空港へ戻るのもいいだろう。時間がなければタクシーが便利だ。教科書ビル周辺ではあまりタクシーは見かけない。そのため、大きなホテルへ行ってタクシーを呼んでもらうことをお勧めする。大抵の場合はお抱えのタクシーが待機しているので直ぐに乗ることが出来る。市内から空港への所用時間も20-30分程度。空港に戻ったら直ぐに荷物検査を受けて搭乗口に戻ろう。