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僕がMBAに通うことに決めた5つの理由

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僕は社会人になってから夜間で国内MBAへ通い修了した。MBAについてはいろいろな意見があるが、僕自身は通って良かったと思っている。なぜMBAに通うことにしたか、僕なりの理由を記載する。もしMBAに興味がある方がいれば参考にしていただきたい。

 

1. 理論を体系的に学ぶため

MBAへの進学を考えた際、僕自身は自分自身の仕事に満足をしていたし、手ごたえを得ていた。しかし、同時に不安も募ってきていた。それは、自分自身は今の会社内でしか通用しないのではないかという漠然としたものだった。会社のやり方を憶えて、役員の癖をとらえて仕事を進めていく。それを繰り返していけば、この会社で通用する知識・スキルは高まっていくが、いざ会社を飛び出したとき、時代のニーズで会社のビジネスモデルが変わった時に対応できなくなってしまう。即ち、応用力不足を感じたのだ。
応用力に対応した知識・スキルを身に付けるにはどうすれば良いのか。僕が出した答えの1つが理論を体系的に学ぶことだった。ハウツーは会社やビジネスモデルが変われば陳腐化するが、理論は陳腐化しない。将来に向けて自分のコアは、小手先のハウツーではなく、体系だった理論としたかったのである。

 

2. テクノロジーを学ぶため

MBAでテクノロジーを学ぶというと違和感があるかもしれない。テクノロジーそのものは工学部などで学ぶものであるが、最新のテクノロジーをどのように経営に取り入れていくかという側面はMBAで学ぶことが出来る。例えば、最近流行っている領域だとビッグデータがある。ビッグデータを経営にどう活かすのか、また、活かすための設計とはどのようなものなのか。僕はこういった内容やプログラミングなど疎かったため、MBAに入って一から勉強をしたいと思ったのである。現状から今後を考えると、経営にテクノロジーが今以上に組み込まれていくことは容易に想像がつく。今のうちに勉強をしておきたかったのである。

 

3. 研究をするため

通常MBAを修了する際には修士論文を書かなければならない。この修士論文では当然何らかの研究成果を記述しなければならない。この成果を得るために研究活動を行うのである。例えば、自分の会社の何らかのデータが使用出来ればそれを使用して分析しても良いし、自分が興味のあることを会社と関係なく調査しても良い。調査を行う際には、分析手法を考え、アンケートを作り、解析を行い、論文のストーリーをつくっていく。この作業は相当苦労するのだが、同時に高度な解析手法など仕事に活きるスキルを得ることが出来る。

 

4. 向学心の高い仲間と出会うため

時間とお金をかけて大学院へ入学する訳だから、当然同期の向学心は高く、同じ空間にいることで刺激になる。多くのMBA大学院の場合は20代から50代まで様々な人たちが在籍している。業種、職種、年齢、性別を超えた人たちと「同期」になることが出来るのは社会人MBAの大きな特徴だろう。仕事に行き詰まった時にアドバイスをしてもらえるのは素直に嬉しい。みなさんはMBAの出会いがビジネスに発展することを期待すると思うが、正直そういった場面には未だ出くわしていない。しかし、新たなビジネスを想定しながら知り合いを紹介し、出会いを更に有効なものにしていく努力も行っている。

 

5. とにかくやってみたかった

理由の最後がMBAホルダーらしからぬポイントで申し訳ないが、この気持ちは凄く大切だと思う。僕自身はオープンキャンパスや説明会などに参加しても、正直、入学前には今一MBAの全体像が見えてこなかった。漠然とした状態で入試を受け、入学を決めた。しかし、唯一オープンキャンパスや説明会で感じたのは、理論やテクノロジーを体系的に学ぶことが出来る場や研究を行う場、向学心の高い仲間と出会うことの出来る場はMBAしかないということだ。ならばやってみるしかないのではないか。そう思っていた僕の背中を押してくれたのは「MBA入門」という本の一節だった。スティーブ・ジョブズの言葉を引用した早稲田大学大学院の法木先生のメッセージだった。

 

先取りして仕事をしている人をはたから見れば愚か者に見えます。しかしながら本当に愚かなのは、先取りしている人を愚か者だと思っている人の方です。
会社の上司に「ビジネススクールに行きます」と言ったら、「そんなところに行っても、頭でっかちになるだけだぞ」と反対されるかもしれません。そう言われながら、あえてビジネススクールに行ったら、周りの人たちはフーリッシュだと思うでしょう。けれども、そう思っている人の方がフーリッシュなのです。
周りがどう言おうと、先取りして経営能力をつくり上げる準備をする。経営者を目指す人は、ステイ・フーリッシュになって、一歩を踏み出してください。常識にとらわれず自分のビジョンをきちんと作って、ライフワークとして経営者になるためのステップを踏んでいってください。

 

高い目標を持って自分の直感を信じてとにかくやってみる、というのは気持ちのいいものだ。