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ウーバーの各国特徴&快適度を比較! アメリカ、イギリス、オーストラリア、フィリピン編

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日本では規制があり現時点で利便性の高い状況への普及が難しいウーバー。しかし、ウーバーが市民の足として使われている海外では出張者・旅行者にとっても非常に使い勝手がいい。最初から金額は確定しているためトラブルも少ない。

日本人にとってはチップの習慣がないため、海外でタクシーに乗ってチップに困った方も多いはず。ウーバーはチップ込みの金額というのも分かりが良いのだ。

 

ウーバーとは

世界70カ国以上で普及している配車アプリだ。事前にアプリをスマートフォンへダウンロードしておき、必要な時にすぐに配車をすることが出来る。料金はタクシーよりも割安で事前に行き先を指定するから言葉が通じなくてもトラブルになりにくい。

僕は出張で今まで数カ国でウーバーを使ってきた。国民性やライバルとなるタクシーのサービスレベル影響するのか、快適度合いは各国によって違う。アメリカ、イギリス、オーストラリア、フィリピンで僕の乗車をもとに、各国で異なるウーバードライバーの特徴と快適度を書いていく。

 

各国で一番快適なのは…フィリピン!

結論から書くと、ダントツで快適であったのはフィリピンのマニラのウーバードライバー。2週間の出張で20回近く乗車したが、どのドライバーも安全運転で目的地まで運んでくれる。街中のウーバーの台数も多いため、通常5分以内、長くても10分待てば目の前まで迎えに来てくれる。平均するとドライバーはあまりしゃべらない印象だ。一見すると不愛想に見えるが、運転は丁寧なドライバーが多く、約20回の乗車において危ない目に一度も合わなかった。比較的新しい車が多く、社内もきれい。ドライバーは素人とはいえ、日本のタクシーに乗っているような印象だ。

また、タクシーは運賃に対してかなり割高なチップを取られることもある。近距離であれば数十円~数百円のチップなのだが、日本の感覚からするとチップの運賃に対する割合が多いのではないかと違和感を感じてしまう。現地では普通なのだろうが、それが元でトラブルになった人もいるそうだ。フィリピンではきれいな車で明朗会計のウーバーの利用をお勧めする。

 

次に、アメリカ。タクシーと遜色ないレベル

フィリピンの次にランクインするのはアメリカだ。アメリカはウーバー・テクノロジーズがあるお膝元。僕が利用したのは本社がある西海岸ではなく、東海岸のニューヨークとボストンだ。アメリカでは同僚が配車したものを含めると今までトータル10数回程度の利用だ。

アメリカのウーバーのドライバーは一言でいうとフレンドリー。乗車しているとガンガン話しかけてくる人もいる。(タクシーも長く乗っていれば話はするが。)最初は世間話から始まり、ある運転手は異国にいる家族ことや自分の専門(大学での専攻)なども会話の話題に上った。運転のレベルはタクシーと同じ。荒すぎることはないが、丁寧でもないことが多い。タクシーと比べても遜色ないため、利用をお勧めする。

 

タクシーと棲み分けて利用する、オーストラリア

次にオーストラリアだ。オーストラリアでの利用はパースへ行った際の数回だけだが、少ない乗車から得た情報を記載する。オーストラリアは移民の国だけあってドライバーの人種も様々だった。運転はタクシーと遜色なく、ウーバーに乗車するとペットボトルの水やアメをくれるドライバーもいた。ペットボトルの水が高いオーストラリアでは有り難いことだ。

一方でパースは物価は高いとは言え、タクシーは極端に高いわけではなく(そもそも出張であれば時間と安全を優先してあまり値段は気にしないが。)街中には無料バスも走っている。パースダウンタウンはそれほど大きな街ではないため、時間と目的地に応じてタクシーを含めた公共機関をMixしながら使っていてあまりウーバーの出番はなかった。

しかし、ある時ホテル前に停まっているタクシーで近距離の移動をしたのだが、距離が近すぎて(1.5kmほど)で嫌味を言われたことがある。何時間も待機してこの距離ってどういうことだ!?という趣旨だった。何も臆することはないのだが、それ以来近距離の移動はウーバーを利用することにした。物価の高いオーストラリアで数時間待った挙句10ドルにも満たない運賃であれば文句の一つも言いたくなるのは確かに分からなくはない。ウーバーは乗車前から目的地と金額が決まっているので、近距離だからといって嫌味を言われることもない。そこで僕はタクシーとの棲み分けを、単距離はウーバー、中長距離はタクシーとした。

これはオーストラリアに限ったことではなく世界中で共通することかもしれないが、歩くと大変だがタクシーに乗るほどでもない近距離の移動には良いツールであることは確かだ。

 

イギリスではやっぱりブラックキャブ

僕のウーバー乗車経験の中で最悪だったのはイギリス・ロンドンのドライバーだ。車線ははみ出す、強引な割込みをする、周りの車からクラクションをならされるはで冷や冷やした記憶がある。これはたまたまかもしれないが、運転が荒い人に複数回あたったからだ。あまりにも荒いので少し懲りてそれからはタクシー(ブラックキャブ)を利用するようにした。

ロンドンのタクシードライバーは運転技術はさることながら路地裏にまで詳しい。タクシードライバーのライセンスを取るのが世界で一番難しいといわれている。ドライバーは運転も接客も丁寧な人が多いし、何よりも裏道を知っているから任せて安心だ。

しかし、イギリスはチップの習慣があり、タクシーも例外ではない。降りた後に運転席の窓からチップを渡すのが昔ながらの方法らしいが、住民ではない僕にはハードルが高い。カード払いをする際にチップの割合(決済時に運賃に上乗せするパーセンテージ)選ぶことが出来るのでいつも15%を選んでいる。15%は日本にいると少し割高に感じるかもしれないが、そういうものだと理解して支払う。ウーバーを安く使うよりも安全・安心に世界一のブラックキャブを使ったほうが気持ちがいい。

 

まとめ

上述したとおり、ウーバーは世界70カ国で利用されている。僕が乗ったのは数カ国のいくつかの都市だけだが、土地によってドライバーの傾向があることが分かった。ウーバーに乗って共通点からその土地を感じる。現地での移動を旅や出張のアクティビティの1つとして楽しみたい。